コロナが明けたら在宅勤務がなくなっちゃった・・・
私もです。なので、転職しちゃいました!
新卒でシステムエンジニアとしてIT系企業に入社して20年。
「1つの会社で働き続けたい」「転職はしないほうがいい」
そんな風に考えていた私が転職をした理由をご紹介します。
この記事はこんな人にオススメ
- 在宅勤務が終了して、仕事と育児を両立できるか悩んでいる
- 20年勤めた会社を辞めるときってどんなときか興味がある
- 在宅勤務がなくなってワークライフバランスが整わなくなり、転職を検討している
退職のきっかけは「在宅勤務の完全終了」
コロナ禍でスタートした、在宅勤務。
3人の子供を育て中で、しかも通勤に1時間以上かかる私。週2回の出社は義務だったとはいえ、在宅勤務ありの働き方は子育てしながら働くワーママにはとても助かっていました。
ところが、コロナが明けた2023年6月。突然、在宅勤務を廃止するという会社からの通達が。
IT系プライム上場企業、顧客も多くが在宅勤務を採用、在宅勤務の環境が整っている状況にも関わらず、在宅勤務がなくなるというのは寝耳に水の話でした。
在宅勤務がなくなると困る3つの理由
在宅勤務がなくなると困る理由は3つです。
お給料が下がる
一番大きいのは「お給料が下がる」こと。
通勤で片道1時間半かかるので、定時まで働いていると学童の送迎に間に合いません。そのため、出社時は時短勤務を利用しています。時短勤務の日は、基準に足りない時間は当然お給料が出ません。
ですが在宅勤務の場合は、定時まで働いても送迎に余裕をもって間に合うので、時短勤務ではなくフルタイムで働いています。その分、出社していたよりお給料をたくさんもらえていました。
ですが、フル出社になると毎日時短勤務になります。お給料が毎月約6万円のダウンの計算になります。
これから教育費にお金がかかる子供が3人いるだけではなく、一戸建てに引っ越してローンがまだまだ残っている我が家。これはかなりの痛手です・・・
夕飯の準備ができない
在宅勤務の日は、前日の晩ご飯や朝ごはんの残り、時にはカップラーメンを食べることも多いため、お昼ご飯は15分で終了することも。お昼休みの残り時間を使って、夕飯の準備をすることもよくあります。
通勤時間もなくなり、夕飯の下ごしらえができていれば、晩ご飯の時間も早くなります。
そうなることで、
- ご飯の時間をゆっくりとれる
- お風呂もゆっくり入れる
- 子供の就寝時間も早くなる
- 自分の時間も確保しやすくなる
といいことだらけ。
在宅勤務がなくなると、これらのメリットがすべてなくなってしまいます。
有休を多く使う必要がある
授業参観や個人面談など、平日に行われる学校の行事は午後(13時半ごろ)スタートのことが多いです。
在宅勤務があれば、午前中は家で仕事をし、12時になったら勤務終了。午後半休をとって、お昼を食べても余裕で間に合います。
でも出社すると12時に会社を出てお昼を我慢しても13時半に間に合うかどうかわかりません。そのため、急ぎの仕事がない場合は、1日有休を使っていました。
子ども3人の年齢が違えば、行事の日も別々。去年の学校の行事関係で休んだ日を計算すると
- 1学期授業参観 3日
- 2学期授業参観 3日
- 個人面談 2日
※小学校は兄弟の面談は同日に設定してくれました。
の合計8日間。1年間で付与される有休は最高で20日。夏休みで5日間使うとすると、
20日ー8日ー5日=7日
7日しか残らない計算になってしまいます・・・
子どもや私が病気になったら、あっという間になくなってしまいます。子どもの病気や授業参観以外の予定でも使うことがあるので、1年間で「いざ」というときに使える有休の残りが7日というのはとても心もとないです。
子どもが病気をしたり通院をしたときにだけ使える看護休暇という制度があります。ですがこれは無給休暇。欠勤にならずに会社を休めるのはありがたいですが、お給料が減ってしまうため、なるべく使いたくないというのが本音です・・・
在宅勤務廃止の詳細を確認
在宅勤務の廃止を知ってすぐ、会社に在宅勤務を廃止する理由や継続する方法がないかを確認しました。ですが、明確な答えは得られませんでした。
「ワークライフバランス」が理由ではない
在宅勤務が廃止になった理由は、「コロナ対策として在宅勤務を認めていた。5類に移行したため、勤務体制はコロナ前に戻す」というもの。在宅勤務だけではなく、時差出勤も廃止になりました。
つまり、うちの会社は「コロナ対策として在宅勤務を認めていた」だだけで、「ワークライフバランスを向上させる」という理由で積極的に在宅勤務を認めるという方針ではないということでした。
「ワークライフバランスを向上させる」という目標を掲げているにも関わらず、会社が在宅勤務廃止を決定したのはとても残念でした。
本当に完全出社になるのか
在宅勤務の廃止を最初に知ったのは、会社の通達。いきなり、会社のWeb掲示板に2週間後に在宅勤務が廃止になる通達が掲載されました。上司にすぐ確認したところ、上司も知らなかったとのこと。
最終的には、在宅禁止の1週間前に「来月は」週2回までの在宅はOKとの案内がでました。ただ、会社の方針としては「在宅禁止」のため、いつなくなるかわかりません。
経営層が在宅勤務を認めたくないため、いつまで週2の在宅勤務が可能かも不安でした。
特例が認められるか
次に、
- 育児中
- 通勤時間が長い
- 介護中
など、状況によって在宅勤務が認められるかを確認しました。上司の回答は「理由による」とのこと。ただ、よく聞いてみると
- 育児中→×
- 子供の体調が悪い→×
- 通勤時間が長い→2時間の人は〇。ただし明確な基準はない
- 介護中→〇
という基準がかなりあいまいで、到底納得のいくものではありませんでした。
あいまいな基準は不公平感の元になりますね。
仕事への不安
実は、仕事への不安は以前からありました。
管理業務に向いていない
40代ともなると、会社からは管理業務を求められます。ですが何度かリーダーを経験しましたが、管理業務は向いていないと感じました。
工数やスケジュールの管理・調整は本当に大変です。
管理業務といっても多種多様かと思いますが、私が向いていないと思う管理業務は以下のとおりです。
- 予算管理・・・業績や数値目標の決定 など
- 人員配置・・・社員や協力会社の手配、面接 など
- 進捗管理・・・複数人の工数やスケジュールの管理 など
つまり、経営層に近い管理業務
担当システムの導入に関わるスケジュール管理や、1人程度の作業管理は苦になりません。
管理業務をしないと評価されない
私自身は管理業務が苦手にも関わらず、私の会社は管理業務を行わないと評価されません。そもそも人事制度上、リーダーを経験しないと給与が上がらない仕組みになっています。
私は担当システムの知識を深め、エンドユーザーの業務改善に貢献したいと考えていますが、それだけだと評価されず給与があがりません。そして、既に給与の上限に達しています。
会社に求められるべきことをしないと給与が上がらないのはわかりますが、やりたくないことをイチから学ぶのはハードルが高いです。
新しい業務を覚えられない
新しいシステムを担当するようになって2年経ちましたが、正直知識が身に付くのがかなり遅いと感じています。
自分なりに理由を分析しましたが、主に以下の3つが原因です。
- 担当業界もシステムも新しくなった
- 記憶力が低下
- 複数業務を同時並行
担当業界もシステムも新しくなった
ある業界のシステムを約10年担当していました。そのシステムの製品開発から携わり、製品リリース後はプレセールスから導入、保守まで一貫して担当。その業界は特殊なため、ユーザーによって多少の運用の違いはあるものの、基本的な使い方は同じでした。
ところがそのプロジェクトが終了し、全く新しいシステムを担当することになったのが2年前。
- 運用フローが幅広い、未経験の業界
- システムもオンプレからクラウドへ
- 膨大な標準機能
今まで担当していた業界やシステムと違いがありすぎて、何が何やらさっぱりわかりませんでした。
せめてこれらのどれか一つでも同じであれば、少しは楽だったと思います。
記憶力が低下
20代の頃と比べて記憶力が低下していることを、自分でもはっきりわかります。新しいことを教えてもらってもすぐ忘れてしまうので、何でもメモを取っています。
すぐ忘れるので、教えてもらったことをメモし、何度もそのメモを見ながら作業しているので時間もかかります・・・
記憶力が低下すると、仕事のスピードも低下と感じます。
メモを簡易的な手順書にすることで、見返してもわかりやすく、引継ぎ資料としても使えるのはよかったです。
複数業務を同時並行
担当顧客が複数いますが、事務作業やワーキンググループも担当しています。私はシングルスレッド脳なので、同時に複数の業務を並行するのが苦手です。1日に1時間ずついろいろな業務を行おうとすると、頭の切り替えにとても時間がかかり、効率が悪いです。
事務業務は1件1件のやることは少なくても大量にあり、また急を要することもあるため、割り込みが入ることも往々にしてあります。そうすると「あれ、今何をやってたんだっけ・・・?」と考えるところからスタートするため、不慣れな業務は更に時間がかかり、覚えにくくなります。
まとまった時間をかけ、同じことを複数回繰り返さないと覚えられません・・・
在宅勤務廃止をきっかけに転職活動開始
もともと抱えていた仕事への不安があったため、在宅勤務廃止をきっかけに転職活動を開始しました。
正直、
- 40代
- 開発スキルがないシステムエンジニア
- 育児中の制限あり
こんな条件で転職できるかどうか、かなり不安がありました。ですが、無事にほぼ希望の内容で内定をもらうことができました。
転職サイトは無料なので、登録だけでもモヤモヤがなくなります。
在宅勤務が廃止になって仕事がやりにくくなったワーママのみなさん。「絶対何があっても転職したくない!」という人以外は、一度転職活動をしてみることをオススメします。
- 在宅勤務ができる会社って少ないのかな?
- 私のお給料って少なすぎない?
- 私が転職できる会社があるかな?
こんなモヤモヤは、転職活動をするとはっきりします。
転職活動しても、最終的に転職しなくてもOKです。まずは転職のプロに自分の希望や転職の可能性を無料相談してみましょう。